当クリニックは女性限定です。

tel.03-6260-6447

Open 10:00-18:00

当クリニックは女性限定です。ご予約はLINEでお願いいたします。

Column
カテゴリー:
インプラントマイクロスコープ治療審美治療精密治療

インプラント治療に詳しくなりたい① 歯を抜くことで起きる問題点

インプラントについて今後何回かに渡って解説していきたいと思います。

インプラントは歯を失ってしまった・これから抜かなければならない歯の代替えとして先進的な処置として今や歯科治療として一般的な治療です。

しかしながら患者様にとって費用・処置・管理と一大事であり知識を得ようにも中々難しいのが現状です。

正しい知識を持って治療に当たることで未然にトラブルに巻き込まれることがないようにしたいものです。

第一回の今日は歯を抜くことで起きる問題点についてわかりやすく解説いたします。

歯を抜くこと

歯を抜くことになった そのことを思い出してください。どんな理由でしたでしょうか?

1・虫歯が深くなりすぎて歯として使えなくなったから(被せ物治療することが困難になった)

2・歯周病が進行しすぎて歯を支える骨がほとんど吸収(無くなる)してしまいグラグラで仕方なく抜くことになった

3・歯の根の先にできた病気が進行しすぎて治療が困難になったから

4・歯の生え方が悪くて治療するのが(矯正や被せ物)困難になったから

5・差し歯(築造治療)が何度も外れてしまうことで歯として治療するのが困難になったから

6・差し歯が入っていた歯が割れてしまった(歯根破折)ので差し歯が戻せなくなった

7・別の理由で歯根破折が起きて抜くことになった

8・歯茎が何度も腫れて理由はわからないけど抜かないとダメだと言われたから

9・根の治療を何度もしていたが永遠と終わらずに他院に行ったら抜かないとダメだといわれたから

10・とにかく抜く必要があると言われた

等と様々な理由があるかと思います。ほとんどの方がこの1~9に当てはまるかと思います。

抜いたらどうなる?!

1~9で理由が異なると抜いた後の変化も異なります。

一つ間違いなく起こることは歯を抜いた部位(歯茎と骨)は吸収を起こします。吸収とは採りたての柿を想像してください。採りたての柿を干し柿にしたらどうなりますか?水分が抜けて随分と小さくしぼんでしまいますよね。そうなんです歯茎と骨は抜いたその日から徐々に小さく小さくなっていきます。もちろん程よいところで吸収は止まりますがこの写真の青丸部のように凹んでしまいそれが前歯の審美エリアであれば凹みが目立ってしまいます。

インプラントは歯を抜くタイミングが重要なのです。前述のように歯茎・骨がどんどん小さくしぼんで無くなってしまってはインプラントを無事に植えても元の歯のようには行かず、たくさんの問題を引き起こします。(問題については今後の連載で触れていきます。

話を戻します。歯を抜くと歯茎と骨が萎む そして インプラントするのに向いていない状態になる ということがわかりましたね。

1~9の抜歯理由でまずいのはどれでしょうか? ここで言えるのは二つです

1:審美エリア(前歯のように目立ってしまうエリアのこと)では1~9どの理由で抜歯しても困ったことになります。なぜなら、歯茎がしぼんだでけで先ほどの患者様の写真のように見た目が悪くなってしまうからです。抜歯からインプラントを打つところまで審美インプラントのエキスパートに任せないとダメです。抜歯はインプラントをよくわかってない先生にやってもらいインプラントは専門の先生にお任せしようなどと考えたらダメです。審美エリアの抜歯からインプラント治療の一連の流れは全てエキスパートに任せましょう。上手な先生ならばきっと本物の歯と見分けがつかないくらい美しく治してくれます。歯茎と骨がしぼんでしまう前に的確な治療法を講じてくれます。ではすでに萎んでしまった場合はもう綺麗にできないの?大丈夫です。これについては今後の連載で紹介いたします。

2:感染が原因で抜歯する場合。感染とは歯周病・根管の感染・歯根破折部位の感染などと様々な感染がありますが多くの場合一番まずい展開は歯周病感染の悪化に伴う抜歯です。なぜならば、インプラント治療をするには打つ場所の骨の量が必要だからです。この骨の量は多ければ多いほど良いです。逆に歯周病はこの骨の量を減らしてしまう病気です。骨がなくなったからそもそも歯がグラグラしているわけです。骨の量を大きく喪失する歯周病はインプラント治療においても良くないわけです。

抜いてからの経過 歯を抜くと歯茎と骨が萎むことはわかりました。では、歯を抜いていつ頃インプラントを打てば良いのでしょうか?

A : 歯を抜く主治医に 骨がひどい感染により沢山失われてしまいインプラントはこのままだと打てないと言われた場合→骨の増生・作成が必要(約3ヶ月〜6ヶ月待つ)

B: それほど大きな感染はなく抜いた場合 2ヶ月〜3ヶ月(8週〜12週) でインプラントを打つ 大切なのはこれ以上時期を待つと骨と歯茎は必要以上に吸収され大きな凹みとなりインプラントを打つのが困難になる Aの骨増生を適用する羽目になるかもしれない。

C: 抜歯してすぐその場で抜いた穴にインプラントを入れる方法も条件が整えば可能→最速にして美しく治せるがそれを満たす条件が厳しい

抜歯後の待ち期間は約8週間

このタイミングを何も考えず適当に歯を抜くようなことはあってはならない適切なタイミングを逃したくないからです。

 

本日まとめ

・抜歯後、歯茎と骨が萎む

・抜歯には様々な理由があるが歯周病感染が原因の抜歯は骨がなくなりやすい インプラントに不向きになりやすい

・審美エリア(前歯)の抜歯→インプラントは難しい 無知な先生に抜かれる前に一度審美インプラント専門の先生に診てもらおう

・抜歯後 骨の増生を必要とすることはよくある

・抜歯後 通常は8週〜12週後にインプラントを打つのが最良とされる

診療予約について

当クリニックの診療は女性限定
完全予約制になっております。
ご予約の際は、お問い合わせください。

tel.03-6260-6447

Open 10:00-18:00

執筆者情報

院長/歯科医師

中澤 玲 Rei Nakazawa

岩手医科大学歯学部を卒業した後、すぐに顎関節治療の勉強に没頭し、 多面的な目線で顎関節の治療を行う。 その後、アメリカ・ボストン大学に留学し、世界で注目される治療や歯科材料に目を向け研鑽し、審美治療やインプラント治療においては、ドイツ大手のインプラント会社のインターナショナルインプラントインストラクターに任命され、活躍している。

日本インプラント学会、ブラジル審美治療学会論文投稿や歯科雑誌への執筆、2013、2014年とブラジル審美治療Marcelo Daltro先生を個人的に日本に招聘し共同で講演活動を行う。インプラントの本場ドイツでもFrank Zastrow先生と講演活動を行っている。 2014年はドイツのインプラント専門医達の間では解消されていない問題である『顎関節症とインプラント治療』についての講演を行った。

世界でも著名な審美治療医師の一人、Dr.Iñaki Gamborenaと共同講演を日本GC社で開催。高水準のディスカッションにより多数の賞賛を得た。自身でも若手歯科医師向け年間コースを2014年に開設し、日本国内でも各地で講演中。