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可哀想な患者様 その後 歯科医師の倫理観

この可哀想な患者様はガミースマイル改善を主訴にインターネット上で安くて良さそうに見えた都心部の歯科クリニックを受診しました。
しかし、そこで待っていたのは本当の地獄だったと泣きながら話してくれました。言われるがままにガミースマイルの治療としてクラウンレングスニングとラミネートベニアセラミックを契約させられたようです。二回目の来院で高額の支払いを済ませ、治療を開始したがもちろんワックスアップ(院長コラム要check)や詳細な説明もなく歯茎と歯槽骨を切除のオペと一度も削られたことのない歯を6本説明もなしに削られたとの事でした。時間にして6時間ほどで出来上がったのがこの最初の写真です。素人が見ても見るも無残としか言いようがないです。私自身長く歯医者をしてきているがこんなにひどいのは見たことがなく、悪意の塊のような治療だと思いました。気の毒な患者様はショックを受け、家族にも相談できないまま1週間ほど10件以上の歯医者を訪れ相談したとのことでした。どこの歯医者でももう二度と歯茎は綺麗に治ることはできないと言われ、失意のまま当院を訪れたのが始まりでした。来院当初はうなだれ涙を流していました。
その際、正しい治療を行えば元どうりどころかモデルよりも美しくすることができるとお約束しました。すっかり歯科不信と恐怖症になってしまいましたが最初はとにかく少しでもまともな仮歯に交換し正しい治療にて美しい結果を得ることができました。

これが即日の仮歯

しかしながらこれではまだまだ審美的とは言え無いため、歯茎の手術であるクラウンレングスニング(手術時間30分 ダウンタイム無し)を行い2個目の仮歯へ交換しました

歯茎の形が少しだけ回復したので、患者様と相談

更なる審美性が可能だとご説明したところ

もっと美しくなりたいと希望されたので二度目のクラウンレングスニング手術(30分程度 ダウンタイム無し)と3個目の仮歯に交換しました

歯茎がより美しく審美的になったので最終のジルコニアクラウンに移行しました。

 

前歯6本はジルコニアクラウンになり、歯茎はピンクでとても健康になりました。

これぞ審美治療です。

悪意に満ちた歯科医師だけでは無いと患者様に全歯科医師を代表した気持ちで施術に当たらせていただきました。今ではすっかり明るさを取り戻し、笑顔でメンテナンスにお越しいただいてます。失われた歯科への信用性も今では回復し、審美歯科医としての面子と意地をかけた考え深いケースになりました。

審美歯科医は歯を白くする事だけが目的ではありません、歯茎の健康・美しさ、そして最高のスマイルに変える事こそが本質なのです。

執筆者情報

院長/歯科医師

中澤 玲 Rei Nakazawa

岩手医科大学歯学部を卒業した後、すぐに顎関節治療の勉強に没頭し、 多面的な目線で顎関節の治療を行う。 その後、アメリカ・ボストン大学に留学し、世界で注目される治療や歯科材料に目を向け研鑽し、審美治療やインプラント治療においては、ドイツ大手のインプラント会社のインターナショナルインプラントインストラクターに任命され、活躍している。

日本インプラント学会、ブラジル審美治療学会論文投稿や歯科雑誌への執筆、2013、2014年とブラジル審美治療Marcelo Daltro先生を個人的に日本に招聘し共同で講演活動を行う。インプラントの本場ドイツでもFrank Zastrow先生と講演活動を行っている。 2014年はドイツのインプラント専門医達の間では解消されていない問題である『顎関節症とインプラント治療』についての講演を行った。

世界でも著名な審美治療医師の一人、Dr.Iñaki Gamborenaと共同講演を日本GC社で開催。高水準のディスカッションにより多数の賞賛を得た。自身でも若手歯科医師向け年間コースを2014年に開設し、日本国内でも各地で講演中。