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インプラントセラミック矯正精密治療

インプラント治療に詳しくなりたい② インプラントって結局何? ネジ?

本日もインプラントについてです。

患者様向けですから噛み砕いて説明します。一問一答形式が良いかと思いました。

そもそもインプラントって何?

インプラントはチタンでできたネジです。ネジを骨の中にねじ入れます。骨とインプラントは3ヶ月でくっつくので取れなくなるわけです。骨とインプラントが何らかの理由でくっつかない状態になると失敗です。(インプラントの失敗については後日)

デンツプライシロナ社Ankylosインプラントです。インプラントの会社は世界中にあります。その数200社以上と言われます。様々な太さと長さを骨や部位に応じて使い分けます。

このままだとインプラントの上に歯がないので下図のようにこのインプラントのねじが骨にくっついたらその上に歯を乗せます。

 

何で高いの?

インプラントは高いですね。私はヨーロッパ諸国の歯科医師友人が多いのでいろんな情報を聞きますが日本は特に高額ですね。

理由は海外ブランドのインプラントの場合、輸入代理店がインプラントを輸入し販売を歯科医師にしますが、海外に比べると異常に単価が高いです。輸入代理店が値段を引き上げている事も大きな要因だと思います。

材料代がたくさんのパーツを必要とするインプラント治療は必然的に材料費が高くなり結果請求額が高くなります。

患者様の口に入るまでに税金を含め関わっている会社が多ければ多いほど高くなっていくわけです。外車販売と同じです。

長持ちするの?

これは断言できますが、正しく入れたインプラントは長持ちします。

インプラントが世の中に出てきて50年以上の歴史があります。世界中でインプラントは患者様を救っている現実があります。

もちろん問題ないわけです。どれくらい長持ちするかは担当した先生の技術・知識・メンテナンス・部位・患者様自身の意識と健康度で大きく変わると思います。

具体的な年数は言い切ることはできませんが最新の考え方や材料学には目を見張るものがあります。最近のインプラントならば上手くすれば一生使えるかもしれません。それほどにインプラント学は煮詰められてます。

実は私の口の中にも15年前に入れたインプラントがあります。

当時30歳の若き歯科医師の私は患者様の気持ちに近づくべく健康な歯を一本抜いてインプラントに変えました。もちろんこの 15年間一度もトラブルは起きていません。理由は正しく入れたからです。正しくについては後述いたします

しかし、なぜインプラントはダメだ、危ない、失敗する、すぐにダメになると言われてしまうのでしょうか?

正しくインプラント入れるのは当たり前でありながら実践されていない実情があります。真面目な先生方はお金もうけ主義のインプラントドクターが多いことを憂いてるわけです。何故ならば彼らの行うインプラントはとてもいい加減で、トラブルを日々起こしているからです。当院にも数多くの可哀想な患者様が来院されます。大体がいい加減なインプラントセンターの仕事だったりします。患者様自身も慎重に歯科医院を選ぶべきです。例えばワックスアップ(院長コラム参照)などという大切な診査・診断を行われているのか等(もちろんそれだけではないです)を確認することです。ここだけの話しインターネット検索上位や宣伝広告によくでてくるインプラントセンターや歯医者は要注意です。簡単・無痛・早い・安いなどといかにも都合のいいことばかりを謳っていますが・・インプラントは牛丼じゃないんで・・インプラントは一生、口の中で使います、ずる賢い広告宣伝などに負けず真面目に考えましょう。そもそも、インプラントセンターという名前自体も歯科業界や国に公式には認められていません、自分たちで名乗っているだけです。もちろん真面目で上手にやっているインプラントセンターもたくさんありますが、大切なのは患者様自身も知識と警戒心が必要だということです。

どこの歯医者でも大丈夫なの?

普段の歯科治療を実践している真面目な歯医者さんならばどこでも大丈夫です。そのような先生は自分の技量を理解しており、自分の手に負えないようなインプラント治療があれば紹介するインプラント治療が得意な歯科医院があるからです。わざわざインプラントセンターを検索して出向く必要はないと思います。それよりは真面目で様々な治療を丁寧にやってくださる先生に受診した方が確実だと思います。

痛くないの?

インプラント後の痛みですが手術後は痛むことがあるかもしれません。傷がありますから。

しかしながら、インプラントの使用において痛むことは一切・絶対ありません。もう一度言います、痛くないです。

使用中に痛むのはインプラント周囲に炎症があることが考えられます。インプラントを入れてから痛いという方・先生に聞いたけどなんでもないと言われた方はすぐにでも真面目な先生のクリニックに相談しに行ってみてください。原因がなければ痛くなることはないです。

インプラント周囲組織に問題が起きているはずです。インプラント治療を成功していれば痛むことも腫れることもありません。

インプラント治療に値段差があるのはなぜ?

これはケーキ屋さんと同じです。格安から高級まで色々あります。ただし、インプラントは材料メーカー間で値段差があり、それによって卸値が変わるためインプラント治療費に差が出るかと思います。高いから良い治療とも言えませんし、安いから全然ダメだとも言えません。値段設定は先生ごとに自由に決まります。そこにルールはありません。スペインなどでは最高級インプラントメーカでも一本が10万しないと友人のスペイン人の先生が言ってました。日本の価格から考えると驚きですね。

インプラントを松竹梅と値段差をつけているクリニックがありますがあれはおかしいです。なぜならインプラント治療は最良・最高を目指すことでトラブルのない治療結果をもたらすからです。梅はイマイチなんです・・安いから仕方ないんです なんてことは通用しないです。我々は常に最高な材料・最高の結果をもたらすべきです。ケーキ屋じゃないんです。歯科医療ですから。上手くいかないでいいやなんていう甘い考えは許されません。松竹梅のランク分けなんかする考え方はとても危険な考えの歯科医院だと思いませんか?

先生に何を聞けばいいの?

キーワード

・ワックスアップ(ブログ参照)を作成して診断しましたか?見たいです →診断しているか?サージカルステント作成できるのか

・アバットメントはチタン削り出しのカスタムアバットメント(これはとても重要です後日解説します)ですか?→良好な材料

・私のインプラントを打つ部位の歯茎の環境は大丈夫でしょうか?歯茎の移植をしたり歯茎を厚くしたりしなくて大丈夫ですか?→ 感染を起こしにくいインプラント環境

以上の三つはインプラント診断・材料・長期予後の確定 の三本柱の質問です。どの質問にも返事が曖昧なことなく返答できなければなりません。これらを考慮されているかどうかでインプラント治療の品質が変わってきます。一つも抜かすことができない大切な事項です。

先生の説明のどこに注意すればいいの?

安い・簡単・痛くない・早い 患者様はこんな言葉無意識で期待してしまうものです。もちろんダメです。まず、執刀医の説明を必ず聞いてください。衛生士でも歯科助手でも受付の方でもありません。執刀医・担当医です。インプラントは補綴(歯を入れる治療のこと)治療の一つの選択肢に過ぎません。先生がなぜインプラントを選んだのかその理由とインプラントを選んだ場合の利点と欠点が大切です。

当院のインプラント治療では、歯を失った原因を把握するために、患者様ご自身の歯についてお話しする時間を大切にしています。

インプラント治療期間は?

インプラントが骨とつくのは上アゴで約3~4か月 下アゴで約2~3か月です。そこに歯をつける型とりや歯茎・骨の移植などをすることで治療期間は伸びていきます。一本の歯だけを治す場合は約4か月を目安にすれば良いかと思います。患者様で全く変わりますので主治医によく確認してください。

正しいインプラント治療は?

これは長くなるので次回コラムで書きたいと思います。

診療予約について

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執筆者情報

院長/歯科医師

中澤 玲 Rei Nakazawa

岩手医科大学歯学部を卒業した後、すぐに顎関節治療の勉強に没頭し、 多面的な目線で顎関節の治療を行う。 その後、アメリカ・ボストン大学に留学し、世界で注目される治療や歯科材料に目を向け研鑽し、審美治療やインプラント治療においては、ドイツ大手のインプラント会社のインターナショナルインプラントインストラクターに任命され、活躍している。

日本インプラント学会、ブラジル審美治療学会論文投稿や歯科雑誌への執筆、2013、2014年とブラジル審美治療Marcelo Daltro先生を個人的に日本に招聘し共同で講演活動を行う。インプラントの本場ドイツでもFrank Zastrow先生と講演活動を行っている。 2014年はドイツのインプラント専門医達の間では解消されていない問題である『顎関節症とインプラント治療』についての講演を行った。

世界でも著名な審美治療医師の一人、Dr.Iñaki Gamborenaと共同講演を日本GC社で開催。高水準のディスカッションにより多数の賞賛を得た。自身でも若手歯科医師向け年間コースを2014年に開設し、日本国内でも各地で講演中。